マホジール帝国

 
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「マホジール帝国」をご紹介します。


 マホジール帝国

マホジール帝国
 
 かつて強大な魔法力によって栄えた「魔の帝国」であったが、近年は衰退が著しい。属領の独立が続き、国土は分断された。頽廃の都マホジールの地位低下は激しく、指導者にも恵まれない不安定な国家。滅亡は時間の問題か。
国家元首  ラーン・マホイシュタット皇帝
首 都  マホジール町
皇 族  ラーン・マホイシュタット(皇帝)36歳
 リリア・マホイシュタット(皇女)15歳
 リーノ・マホイシュタット(皇子)12歳
自然環境  ルデリア大陸中西部の温暖・乾燥地域。
歴 史  かつて世界の南半分を支配した巨大な帝国。支配層はウエスタル族。魔法文化を中心にして栄えている。帝都はマホジール町。現在はマホイシュタット朝で、皇帝はラーン。最近は属国の独立が目立ち、その影響で本国も弱体化が進んでいる。その流れを止めることが出来る統治者は、今のところ現れていない「黄昏の帝国」である。
 マホジール帝国はかつての三帝国時代から続いている名門であり、当時は世界最強の魔法軍を持っていた。その頃の属国・属領はゴアホープ公国(現在のラット連合地域)を筆頭に、シャムル公国(当時は南シャムル地方のみ)、ミザリア自治王国(現・ミザリア国)、ウエスタリア自治領・ヒムイリア侯国・リンドライズ侯国(以上三国は現・南ルデリア共和国に相当)、ミニマレス侯国、オレオニア辺境国(現・フォーニア国)など、ルデリア世界の南半分を治めた。さらに、メラロール帝国滅亡時には、リース地方がマホジール帝国傘下に入って「リース公国」となり、帝国は最盛期を迎えた。
 しかし、ウエスタル族中心の属領支配には限界があり、各民族は独立への道を探ることになる。まず、ゴアホープ公国内のフレイド族が蜂起。「フレイド独立戦争」となり、大規模の争乱になった。結局、帝国側が敗北し「フレイド公国」独立を承認せざるを得なかった。この時から、帝国の長い衰退の歴史が始まった。続いて、大陸から離れた島国属領が、ひとつ、またひとつと独立を宣言し始める。シャムル公国の独立、ミザリア国の独立。皇帝は無能な者が多くなり、特に本国の衰退が激しくなった。帝国は、属国によって支えられるようになる。
 そんな中、近年、若き実力者クラウベルト・ズィートスンが登場。ウエスタリア自治領の代表として商業を中心とした強力な政治を行い、周辺の小国(ヒムイリア侯国やリンドライズ侯国)を自治領に併合。帝国は彼の指導力と富を評価して国務大臣に任命したが、彼はそれを裏切り、南ルデリア共和国として独立の道を選ぶ。帝国はそれに関し、もはや軍を送ることさえしなかった。
 この事件が帝国へ与えたショックは大きく、各属領では再び独立の気運が高まった。それに合わせ、オレオニア辺境国がフォーニア国として独立。それから二年、帝国の崩壊プロセスは現在も進行中である。砂漠や山地が多くを占める本国は困窮しており、崩壊は時間の問題かもしれない。
産業・経済  マホジール帝国の本国と呼ばれる地域は山がちで、経済活動・産業とも低調だが、文化度は群を抜いている。リース公国は農業、商業、漁業、林業とも全般的に割と発展している。ミラス伯爵領は観光と貿易で栄華を謳歌し、ミニマレス侯国は鉄の生産が多く工業が発達。土地も豊かである。


なお、マホジール帝国は以下の地域に大別できます。


 マホジール帝国(本国)

マホジール帝国(本国)
 
 皇都マホジールを中心とした帝国の直轄地である北部のマホル高原と、南部のミラス伯爵領に分けることが出来る。
 
 略地図「ルデリア大陸・南西部」
国家元首  ラーン・マホイシュタット皇帝
首 都  マホジール町
主な民族  人間(ウエスタル族)、リィメル族
自然環境  温暖・乾燥地域。ルデリア大陸の中西部に、南北に広がっている。西は帝国領リース公国、および南ルデリア共和国。北はメラロール王国。東側は帝国領ミニマレス侯国。
 海に近い草原は豊かな土地だが、マホジール帝国の政治中枢である皇都マホジール方面の山岳地帯は気候的に厳しい。その南には大森林が広がっているが、少しずつ砂漠化が進行している。死の砂漠は世界最大の砂漠で、オアシス以外では生活できない未知の領域。ミラス町方面は年中温暖で過ごしやすい。
産業・経済  魔法文化が浸透し、文化度は高いものの、これといって大した産業はない。経済は、ミラス町を除いては厳しい。
主な市町村  マホジール町
 ルドン伯領
 サーレア町
 ミラス町
 大森林
 死の砂漠


 マホジール帝国領・リース公国

リース公国
 
 リース河とオニスニ河に挟まれた、なだらかな稜線を描く美しい豊饒の国である。偏西風と海流の影響で、夏は涼しく冬は温暖。文化も商業もそれなりの発達を遂げている。
 
 略地図「ルデリア大陸・南西部」
代表者  リィナ・ラディアベルク公女
首 都  リース町
公爵家  リィナ・ラディアベルク(公女)21歳
主な民族  人間(ノーン族)
自然環境  温暖。偏西風が強い。
歴 史  マホジール帝国傘下の公国。メラロール王国の南、南ルデリア共和国の北に位置する。ある意味で両大国の緩衝地帯となっている。公都はリース町。公爵は現在、いない。前公爵の突然の病死後、長女のリィナ公女が公爵代行という形をとっている。マホジール帝国の傘下でありながら、民族はノーン族が主流である。リース公国はラディアベルク家が代々治めている。リィナ公女もその一人であるが、ラディアベルク家はメラロール王家と同じ血筋である。かつて、メラロール王国はメラロール帝国と呼ばれ、皇帝が治めていた。領土は現在のラーヌ地域に加え、リース公国の地域をも治めていた。帝国が堕落し、皇帝の弟が反乱を起こすと、兄の皇帝勢力は南下し、両軍はオニスニ河を挟んで対峙した。皇帝軍は恥を忍んでマホジール帝国の傘下に入り、援軍をもって新生メラロール王国軍を追い払う。ここで、メラロール帝国は風前の灯火を保つこととなる。リース町を中心としたこの地域はいつしかリース公国と呼ばれ、マホジール帝国領として現在に至る。帝国内において、リース公国は港を持っているため重要視されている。
産業・経済  農業中心。リューベル町では貿易も。
主な市町村  リース町
 リューベル町
 風の森


 マホジール帝国領・ミニマレス侯国

ミニマレス侯国
 
 ルデリア大陸の最南部に位置する小国家。マホジール帝国の属国であるが、ある程度の自治権を委ねられる。宗主国のウエスタル族と異なり、ザーン族が多く居住。農業と鉱工業、漁業が発展。貿易の中継点として存在感を増す。
 
 略地図「ルデリア世界・南部」
代表者  マルス侯爵
首 都  ミニマレス町
侯爵家  マルス(侯爵)59歳
主な民族  人間(ザーン族)
自然環境  温暖湿潤
歴 史  マホジール帝国の属国。本国の南東方向にある。中央山脈とミザリア海に四方を囲まれた小国だが、それが幸いして、これまで大きな戦乱にも巻き込まれず、順調な発展を遂げている。侯国が経験した唯一の戦争は「フレイド独立戦争」である。当時の侯国はリュフリア地区(現在でいうラット連合リュフリア州)をも領有していたが、ゴアホープ公国ともどもフレイド軍に敗れ、リュフリア地区を割譲した。その後の領土変更はない。現在の侯爵はマルスで、侯都はミニマレス町。気候は温暖で、農漁業・商工業はそこそこ盛んである。そんな侯国の生命線として国を支えてきたのが、世界最大のバリエスタ鉱山。豊富な鉄が国を豊かにした。さて、ミニマレス侯国にはマホジール本国とは違い、ザーン族が多く住んでいる。そのため、同じくザーン族の住むラット連合リュフリア州・ゴアホープ州と連携しようとする動きが出ている。これを提唱するのが国内ナンバー2の実力者であるウェトン伯爵で、マホジール帝国との連携を続けようとするマルス侯爵との溝が深まっている。マホジール帝国の属国が次々と独立する中、小国家ミニマレスの将来はまだまだ霧の中である。
産業・経済  農業・鉱業が盛ん。文化レベルは標準程度。
主な市町村  ミニマレス町
 ポーティル町
 バリエスタ鉱山
 パーラ島


以上です。ありがとうございました。





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