神者の解説【暫定版】


各項目は「辞典るでりあ」より引用しました。

虹の七神者
 「にじのななしんじゃ」と読む。ルデリアの世界観に関わる重要な人。それぞれ、ペンダント風の神者の印を持つ。世界の七割以上の人がラニモス教を信仰しているが、その世界観の重要な位置を占めているので、神者は厚い信頼を受けている。
 もともとは創造神ラニモス自身の手により、地上と天界をつなぐため、人間と妖精族の選ばれたものに与えられた力といわれる。それと同時に、それぞれの神者に魔法の力が授けられた。すなわち、火炎の神者=火炎魔術、大地の神者=大地魔術、月光の神者=月光術、草木の神者=妖術、天空の神者=天空魔術、氷水の神者=氷水魔術、夢幻の神者=幻術。ちなみに、聖術は聖守護神ユニラーダに、呪術は邪神ロイドにより地上の種族に授けられた。人間には、聖王(大神者)として一人を決め、その一人に火炎・大地・天空・氷水の各神者の力を与えた。つまり、魔術を授けた。妖精族には、残りの月光・草木・夢幻の神者の力を与えたが、特に一人だけには定めず、三人に分けて与えた。つまり、妖精族には月光術・妖術・幻術の力を与えた。この与えられた魔法の関係もあり、妖精族は森を中心に生活し、人間は平地に暮らすようになった。このあたりの話はほとんど神話であるが、ルデリアではそれが信じられているし、嘘であると決めつけることはできない。なぜなら、ルデリアには本当に魔法が存在するからだ。
 さて、神者の印は色々な変遷を続けて今に至っている。現在の神者は次の通り。火炎の神者=メラロ(クライク・ラディアベルク)、大地の神者=トズポ、月光の神者=ムーナメイズ・トルディン、草木の神者=サンゴーン・グラニア、天空の神者=ヘンノオ、氷水の神者=クラウベルト・ズィートスン、夢幻の神者=ファナである。妖精族の神者はファナのみで、獣人族の神者(トズポ)が誕生している。それ以外の五人は、全て人間族の神者である。聖王は今でも存在するが、神者の印は所持していない。その辺りの変遷については、各神者の項目等を参照して頂きたい。

火炎の神者
 火炎を司る神者。現在はメラロール国王であるメラロ。もともとは聖王に与えられたが、財政難の聖王がメラロール皇帝に売り渡し、それを革命で倒したメラロール王家が奪って今に至る。神者の印の色は赤。

大地の神者
 大地の力を司る神者。もともと聖王に与えられたが、メラロール帝国皇帝、メラロール王家の手を経て、現在は獣人族の族長であるトズポが所持している。トズポを神者化することで、ラニモス教が獣人に浸透することとなった。神者の印は橙色。

月光の神者
 地上界と精霊界をつなぐ、不思議な月の光を司る神者。神者の印は黄色。現在の月光の神者はムーナメイズ・トルディン。月光の神者はもともと妖精族に与えられたが、複雑な過程を経て今に至る。

草木の神者
 草木などの植物を司る神者。神者の印は緑色。先代はサンローン・グラニア、現在はサンゴーン・グラニアが継承している。もともとは妖精族に与えられた草木の神者だが、複雑な過程を経て現在に至る。

天空の神者
 空と風の力を司る神者。もともと聖王に与えられたが、メラロール帝国の皇帝に売却され、さらにメラロール王家の手に渡り、そこからヘンノオ一世に授けられた。現在の天空の神者はヘンノオ一世の末裔であるヘンノオ。神者の印は空色(水色)。

氷水の神者
 「ひょうすいのしんじゃ」。水と氷、つまりHOの力を司る神者。もともと聖王に与えられたが、南ルデリア共和国建国の際、聖王領の確保と引き替えにクラウベルト・ズィートスンへ引き渡した。聖王が持っていた最後の神者。その後は移動せず、現在の氷水の神者はズィートスンのままである。神者の印は青色。「氷水魔術」の力を司る。

夢幻の神者
 夢や幻を司る神者。もともと妖精族に与えられ、今でも妖精族が引き継いでいる。かつて妖精族には月光・草木・夢幻、三つの「神者の印」が与えられたが、今でも守っているのは夢幻だけである。現在の夢幻の神者はファナ。神者の印は紫色。「幻術」の魔法の源となる力である。