■ 西武鉄道・安比奈線(廃止後) ■

  - 目次 -

 (1) 南大塚駅 周辺
 
 (2) 国道16号線まで
 
 (3) 入間川街道まで
 
 (4) 赤間川橋梁まで
 
 [未成区間] 的場駅〜八瀬大橋
 
 (5) 池辺の森まで
 
 (6) 安比奈駅まで
 
 (7) 安比奈駅跡
 


 ■ (1) 南大塚駅 周辺 ■

 都心から行きやすい廃線跡、埼玉県川越市の「西武鉄道・安比奈(あひな)線」跡を訪れました。
 入間川の砂利採取が終了した後、本来の目的を失って長らく休止状態となっていましたが、西武新宿線の複々線(一部区間)を見越した車両基地整備のために残されていました。
 しかし2016年2月に車両基地計画の中止と安比奈線の廃止が発表され、資産の減損処理が行われました。

 ふと思い立った12月下旬、安比奈線跡を初めて訪れました。
 2月に廃止されたと勘違いしていたのですが、実際の廃止日は「11月末日」だったようです。

 よって、長期に渡った休止期間中ではなく、正式な「廃止」直後の安比奈線の様子ということになります。
 まずは起点だった「南大塚駅」周辺から見ていきます。
 

[2016/12/23 / 11:47]
 西武新宿線・南大塚駅で下車しました。
(次が終点の本川越駅)

[2016/12/23 / 11:48]
 安比奈線の「0キロポスト」が見えました。
(下り線ホームの左側)

 安比奈線跡には事業用車両が停まっており、横には錆び付いたレールが積まれていました。

[2016/12/23 / 11:49]
 安比奈線は緩やかにカーブしながら南大塚駅を離れます。ちょうど上り線に電車が来ました。

[2016/12/23 / 11:55]
 南大塚駅の橋上駅舎の通路より。

 安比奈線が駅の西側で新宿線から分岐しているのが分かりました。

[2016/12/23 / 11:57]
「大東味覚と民話の里」案内図

 南大塚駅の北口ロータリーに、平成2年(1990年)に作られた案内図がありました。休止中だった安比奈線もしっかり描かれています。

 1955年に川越市と合併するまでは、この辺りは「大東村」だったようです。

[2016/12/23 / 12:08]
 駅の東側、道路と交差する手前で、安比奈線の線路は一旦途切れていました。

[2016/12/23 / 13:22]
 上記とほぼ同地点。安比奈方面です。

 昼食後、探索を再開しました。


 ■ (2) 国道16号線まで ■

 国道16号線まで(概要執筆中)

[2016/12/23 / 13:25]
 コンクリート枕木の新しい線路が現れました。

[2016/12/23 / 13:26]
 右側から来た立派な新線(?)と、左側の旧線とは位置がずれていました。

 旧線には架線柱が残っており、長らく休止線だったことが伺えました。(2016年2月に廃止を発表)

[2016/12/23 / 13:27]
 もともと電化路線で廃線となり、今でも架線柱が残っている場所は珍しいと思います。安比奈線の特徴的な景色の一つと言えるでしょう。

 立入禁止のため、柵の手前から撮影しました。

[2016/12/23 / 13:34]
 駐車場の裏に続く廃線跡です。

 線路上は草が刈られているように見えました。
 ウォーキングイベントがあったのかも知れません。

[2016/12/23 / 13:34]
 新しいマンションの横に続く廃線跡です。
 この辺りの架線柱はコンクリート製のようでした。

[2016/12/23 / 13:36]
 架線柱が並び、一見すると現役路線に見えます。この先で国道16号線と交差します。
 奥が安比奈方面です。

 手前のパイプ柵は最近作られたのでしょうね。

[2016/12/23 / 14:48]
 右に見えるのは踏切に関連した信号機のようです。帰路に撮影しました。

[2016/12/23 / 13:37]
 国道16号線との交差部から、南大塚駅方面を振り返りました。
 
 背の高い架線柱に神々しさを感じる廃線跡でした。

[2016/12/23 / 13:38]
 上記と同地点より撮影。
 
 踏切の台座らしき設備(左)が残っていました。

[2016/12/23 / 13:39]
 国道(右側)のレールは埋まっていました。

[2016/12/23 / 13:39]
 奥には廃線跡が続いているものの、国道との交差部分に横断歩道はないため、近くの歩道橋に迂回しました。

[2016/12/23 / 13:43]
 歩道橋より国道16号線を俯瞰。

 概ね黄色のラインに、安比奈線が通っていたと思われます。

 ←南大塚  安比奈→


 ■ (3) 入間川街道まで ■

 入間川街道まで(概要執筆中)

[2016/12/23 / 13:48]
 国道16号線の先に進み、南大塚駅方面を振り返りました。

[2016/12/23 / 13:47]
 ここには幅の狭い踏切跡があります。

 左側を見たのが上の写真、右側を見たのが下の写真です。

←南大塚  安比奈→

[2016/12/23 / 13:50]
 安比奈方面のレールは、草に埋もれているようでした。

 この辺りには架線が残っていたのが驚きでした。
 支えている柱は、休止後に付け足したのでしょうか。

[2016/12/23 / 14:38]
 安比奈線の記載されている地図です。
 左側に、上下に真っ直ぐ走っています。

 トンネルという記載に違和感が。
 木々のトンネル(池辺の森)の意味でしょうか!?

[2016/12/23 / 14:36]
 帰りに撮影しました。
 安比奈方面です。

 線路はグネグネと曲がり、草が生えていました。

[2016/12/23 / 14:34]
 やがて入間川街道と交差します。
 安比奈方面です。

 線路跡は柵で囲まれ、立入禁止でした。

[2016/12/23 / 14:33]
 入間川街道の交差部

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/23 / 14:31]
 入間川街道の交差部

↑南大塚  安比奈↓

[2016/12/23 / 14:32]
 安比奈方面は“線路ガーデニング”(!)が盛んでした。

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/23 / 14:30]
 横から見ると、こんな感じです。
 だんご屋さんがありました。

 踏切がないのが不思議に思えてきます。

←南大塚  安比奈→


 ■ (4) 赤間川橋梁まで ■

 赤間川橋梁まで(概要執筆中)

[2016/12/23 / 14:24]
 ガーデニングゾーンが続きます。

←南大塚  安比奈→

[2016/12/23 / 14:22]
 上とほぼ同じ場所から、安比奈方面を撮影。
 この辺りで住宅密集地が終わります。

↓南大塚  安比奈↑

[2016/12/23 / 13:58]
 次の道路との交差部です。
 ここもレールが残っています。

←安比奈  南大塚→

[2016/12/23 / 13:59]
 南大塚方面です。
 奥の方が、ガーデニングゾーンになっています。

 線路跡は柵で入れないため、手前から撮影しました。

↑南大塚  安比奈↓

[2016/12/23 / 14:01]
 安比奈方面です。
 この先に赤間川橋梁があります。

 線路敷は立入禁止でしたが、右側には柵がありませんでした。
 線路跡を踏まないようにしながら、ちょっと失礼して赤間川橋梁に近づいてみました。

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/31 / 09:24]
 その、わずか1週間後――。

 手前のパイプ柵は先週と変化ありませんが、右側に木の柵が作られており、赤間川橋梁に近づけなくなっていました。
 柵と柵の間には針金が渡されており、簡単にはくぐれません。木が華奢なので、古くから作られたように錯覚してしまう柵ですが、実際にはこの1週間の間に立てられたものでした。

 2016年11月末日で正式に「路線廃止」になった事と関係しているのかも知れません。いよいよ施設が撤去されるのでしょうか。

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/31 / 09:25]
 赤間川橋梁〜葛川橋梁

 同地点からカメラのズーム機能で撮影。
 線路上にも新たな柵が増えていました。

←安比奈  南大塚→

[2016/12/23 / 13:57]
 赤間川橋梁〜葛川橋梁

 上の写真と、ほぼ同地点の1週間前(12/23)の様子です。
 手前にパイプがあって分かりづらいですが、12/24〜12/30の間に、赤間川橋梁の向こう側と、次の葛川橋梁の両側に柵が作られたようです。
(12/23時点では確認できず)

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/23 / 14:02]
 安比奈線・赤間川橋梁

 老朽化しており、列車の走れる状態ではありませんでした。

 完全に「廃」物件ですが、何とか橋梁としての形は残っており、心惹かれるものがありました。

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/23 / 14:03]
 田畑を貫いて進む鉄道跡です。

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/23 / 14:04]
 反対側はこのような感じでした。
 レールが草に埋もれています。

 前述の通り、数日後に柵が作られたため、このアングルで撮影するのは難しくなっています。

↑南大塚  安比奈↓

[2016/12/23 / 14:03]
 赤間川橋梁〜葛川橋梁

 奥に見える「葛川橋梁」が、安比奈線で最も長い橋梁とのことです。手前からカメラのズーム機能にて撮影しました。

 地方のローカル鉄道の趣があります。

 なお12/23は諸事情により、ここで探索を断念しました。
 全線の3割程度だったため、再起を図ることになります。

 この日は南大塚駅に戻り、帰途に就きました。

↑安比奈  南大塚↓


 ■ [未成区間] 的場駅〜八瀬大橋 ■

 閑話休題。

 年の瀬も押し迫った大晦日。
 中途半端に終わった12/23のリベンジを果たすべく、再び安比奈線に向かいました。

 一時期、安比奈線は入間川を渡って、JR川越線・的場駅までの延伸構想があったようです。
 確かに地図で見ると、安比奈駅跡に直行するならば、西武新宿線の南大塚駅よりもJR的場駅の方が近そうです。先週と同じルートでは芸がないため、この日は的場駅スタートとしました。
 特に遺構はありませんが、安比奈線の構想区間(未成区間)ですので、ご参考までに紹介します。
 

[2016/12/31 / 06:43]
 JR川越線・的場駅

 自宅を5時過ぎに出て、1時間半かけて的場駅に到着。冬の早朝は身も心も引き締まります。

[2016/12/31 / 06:46]
 JR川越線・的場駅付近

 辺りは閑静な住宅街です。

 ここまで安比奈線が延伸される構想もあったようですが、想像がつきませんでした。

 地図で見ると、的場駅の西側の《おいせ橋通り》が商業地として栄えているようです。

[2016/12/31 / 06:48]
 的場交差点

 案内板で見た「安比奈」の文字です。

 地名の読みは「あいな」ですが、鉄道は「あひな線」ということになっています。
 地図で見ると、安比奈親水公園から入間川を挟んだ対岸に、西武・安比奈駅跡があるようです。

[2016/12/31 / 06:52]
 埼玉県道114号線

 関越道の下をくぐります。

[2016/12/31 / 06:58]
 埼玉県道114号線

 2016年、最後の日の出です。

[2016/12/31 / 07:00]
 やがて入間川を渡る「八瀬大橋」(やせおおはし)が見えてきました。

 あの橋を渡れば安比奈線跡に着くはずです。

[2016/12/31 / 07:07]
 八瀬大橋を渡ります。
 朝日がまぶしかったです。

[2016/12/31 / 07:10]
 八瀬大橋からは富士山が良く見えました。

 安比奈線が延伸されていれば、撮影スポットになったかも知れませんね。

[2016/12/31 / 07:13]
 八瀬大橋から見た安比奈線跡

 橋を渡りきるところで、いよいよ安比奈線と交差しました。立体交差ではなく、安比奈線が物理的に分断されています。
 順序としては、安比奈線の休止後に八瀬大橋が建設されたとのことです。

 的場駅から、ゆっくり歩いて30分でした。

←南大塚  安比奈→


 ■ (5) 池辺の森まで ■

 池辺の森まで(概要執筆中)

[2016/12/31 / 09:10]
 大袋地区

 再び路線の方向と合わせ、現実の探索順序とは逆にレポートしていきます。

 葛川橋梁の先の路盤を横から見ました。この辺りは架線が残っており、やはり地方ローカル私鉄の雰囲気がありました。2〜3両の少し古い電車が似合いそうです。

←安比奈  南大塚→

[2016/12/31 / 09:09]
 大袋地区

 小さな踏切の跡です。
 この辺りは住宅地や田畑を線路跡が斜めに横切っており、道路から近づくのは迂回の連続でした。

 安比奈駅跡からカメラのメモリーカードの具合が悪くなり、予備のカードを使用したため、撮影枚数は最低限に絞っています。

↑南大塚  安比奈↓

[2016/12/31 / 09:08]
 大袋地区

 上の写真と同じ踏切跡だと思います。

↑安比奈  南大塚↓

[2016/12/31 / 08:53]
 池辺の森(池の辺の森)

 森の中をゆく有名な区間ですが、立入禁止となっています。
 柵の手前からズームで撮影しました。

 冬の晴れた朝、妖しい雰囲気は少なく、爽やかでした。

↑安比奈  南大塚↓


 ■ (6) 安比奈駅まで ■

 安比奈駅まで(概要執筆中)

[2016/12/31 / 08:38]
 池辺用水橋梁

←安比奈  南大塚→


 ■ (7) 安比奈駅跡 ■

 安比奈駅跡(概要執筆中)

[2016/12/31 / 07:54]
 安比奈駅

 何やら整地した跡がありました。

 架線の柱は残っていましたが、レールは全く見当たりませんでした。

[2016/12/31 / 07:54]
 安比奈駅

 かつて、この駅で働いていた人たちも、富士山を見たのでしょうか?

[2016/12/31 / 08:09]
 安比奈駅

 ハロウィンのカボチャが鎮座していました。