ラット連合国 |

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大陸の南東部分を抑える巨大国家。気候は穏やか、各種産業は豊かで人口も多く、国内状態も安定している。 フレイド族とザーン族という全く異なる民族同士が手を取り合い、上手くいっている好例である。国内での上昇志向はあるが、今の状態で安定しているためか、他国への侵略願望や膨張傾向はほとんど見られない、穏健な大国。
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国家元首 |
テアズ・グーヘン連合長 |
首 都 |
テアラット市 |
有力者 |
テアズ・グーヘン(連合長)49歳 シャワリン(副連合長)57歳 |
主な民族 |
人間(ザーン族)、フレイド族 |
自然環境 |
全般的に温暖湿潤の気候だが、内陸部には乾燥地域もある。 |
歴 史 |
この地域の歴史は複雑である。かつてはマホジール帝国傘下で、リュフリア州にあたる地域がミニマレス侯国領、それ以外はゴアホープ公国領だった。フレイド独立戦争の結果、南北カイソル地域およびリュフリアが、マホジール帝国傘下のフレイド公国として独立。ザーン族によるゴアホープ公国は、ゴアホープ・シャワラット地域のみに領土を縮小し、侯国に格下げされる。不満のゴアホープ侯国はフレイド公国に攻め入るが敗れ、マホジール皇帝の怒りに触れて爵位を失う。ゴアホープおよびシャワラット地域を新しく治めたのは、シャワラット島に住む豪族マリケンドスで、シャワラット侯国を誕生させる。マリケンドスはシャワル一世を名乗り、フレイド公国との関係改善に努めた。その後、この地域には平和が訪れる。転機となったのはガルア帝国滅亡時で、ポシミア連邦発足の際に、フレイド公国とシャワラット侯国は勧誘を受け、連邦への参加を決意。だが、連邦支配階級である黒髪族は現在のラット連合地域の支配をおざなりにした。またもや反発が起き、現在の五州によりラット連合の独立が宣言される。ポシミア連邦は兵を送ったが敗れる。ポシミア連邦はラット連合側の要求「ハーフィル州をハーフィル自由国として独立させ、緩衝地帯として共同統治する」ことに同意しなければならなかった。こうして、ラット連合国が誕生した。 |
フレイド 独立戦争 |
かつてのマホジール帝国ゴアホープ公国は人間が支配したが、カイソル河付近(現在の南北カイソル州)にはフレイド族が多く住んでいた。ゴアホープ公国の公爵は代々帝国皇帝の親戚で、フレイド族には差別的だった。フレイド族の鬱憤は貯まる一方だった。そこに登場した、フレイド独立の英雄ドン・ガイン。彼は独立運動を展開し、各部族を一つにまとめ上げる寸前の所までいったが、公国側に逮捕され、公開処刑された(約百年前)。これを機に、フレイドは「カイソル解放軍」を組織、全面的な独立戦争に突入した。これを「フレイド独立戦争」という。フレイドの蜂起は最初カイソル河の北の地域で起こったが、次第に南へと拡大。南北カイソル地域を掌握すると「フレイド王国」を設立した。ミニマレス侯国が公国の支援軍を送り、公国側も巻き返したが、冬山越えで多数の兵が遭難し、ミニマレス侯国軍は壊滅的打撃を受けた。当時、現在のリュフリア地区はミニマレス侯国領だったが、フレイド軍はそこも占領。勝負は決まり、停戦が合意された。フレイド軍の大勝利に終わった。 |
産業・経済 |
フレイド族の居住する南北カイソル州では農業が中心であり、知的レベルは全般的に低めである。一方、ザーン賊の住むゴアホープ州およびシャワラット州は経済的・文化的に繁栄している。リュフリア州には大きな都市はなく、半農半漁の集落が点在しているのみである。 |