ルデリア大陸・南西部


ルデリア大陸の南西部の略地図です。
紫色の線は、主な街道を表します。




各国共通項目
記号 名 称 解 説 文
中央山脈  ルデリア大陸中央部を南北に走る大山脈。この山脈の東西では、気候や民族などが著しく異なる。古くから東西交流の障害となっているが、そのため、人間の進出は内陸方向へではなく主に海に向けられ、船が発達した。
西海  「さいかい」と読む。ルデリア大陸の西に広がっている海の名称。
ミザリア海  ルデリア大陸と、ミザリア国の本島・ルン島・メフマ島・妖精の島に囲まれた辺りの海をいう。珊瑚の美しい南海である。船の通行量も比較的多い。さらに南へ行くと、海の呼び名は「熱海」になる。

メラロール王国
オニスニ町  メラロール王国最南端にある、マホジール帝国領リース公国との国境の町。オニスニ河の河口付近にある。人口は約七千二百。
オニスニ河  西海に注ぐ、メラロール王国とリース公国の国境の河。「オニスニ河畔の戦い」は有名。

マホジール帝国領・リース公国
リース町  マホジール帝国領・リース公国の公都。ノーン族が多く住む。人口は約八千人。リィナ公女が治めている。「風車の町」として有名な、美しい緑に囲まれた都市。街道上にあり、物流上でも重要な位置を占める。西に行けば港町リューベルであり、東に行けばマホジール町。中継地点として今後が注目される。リース河の水を引き、農業にも適した温暖な土地。
風の森  リース町の北西にあるセルファ族・メルファ族の居住地である神秘の森。
リューベル町  リース公国の南西にある港町。同国内では経済的に一番安定しており、公都のリース町とは街道でつながれている。ノーン族・ウエスタル族が約半数ずつ住んでいる。人口は約八千九百人。南ルデリア共和国の独立後は、マホジール帝国全体としても重要な港になった。

マホジール帝国(本国)
マホジール町  マホジール帝国の帝都。リース町の東、マホル高原の中心にある。完全な政治・文化都市で、農業・商業はあまり盛んでない。昔は魔法研究で栄えたが、最近はメラロール市やモニモニ町への学者流出が目立つ。人口は約六千五百。
ルドン伯領  マホジール帝国の北部にある町。ルドン伯爵が治めている。ウエスタル族が多く住んでおり、人口は約五千三百。マホジール町から街道沿いに少し南に進むとある。
光の神殿  マホジール帝国の北部にある、創造神ラニモスをまつった神殿。マホジール町の南西、ルドン伯領を通り過ぎて街道沿いに進むとある。神殿長はノイ。
時の神殿  マホジール帝国の北東にある、古代の大遺跡。未だに全ては解明されていない。数々の財宝が眠っているといわれている。時の女神ティネアをまつっているとされる。
マホル高原  マホジール帝国・本国の北辺に広がる巨大な高原。風の森と中央山脈に囲まれた盆地。気候は冷涼で、年中過ごしやすい。マホジール町、ルドン町、光の神殿、時の神殿などがある。マホル高原を出て南へ行くと大森林がある。
大森林  マホジール町の南部にある森林地帯。古代は、現在でいう「死の砂漠」も森林地帯で、巨大な魔法帝国が栄えた。魔法帝国の滅亡により死の砂漠が発生、年々少しずつ北上しており、大森林の面積は漸減している。大森林は、古代の超魔法で作られたという説が有力。
枯木の森  大森林と死の砂漠の間の地域。枯れた木が砂の中に立っている。将来的には砂漠化すると予想される。
死の砂漠  マホジール帝国から南ルデリア共和国にかけての巨大な砂漠。未調査。恐ろしい地域。古代には魔法帝国が栄えた。魔法帝国の滅亡と同時に元々森林だったこの地域に砂漠が発生、現在も北に膨張を続けている。魔法帝国時代の遺跡(廃墟の町、ピラミッド)や、わずかに点在するオアシスの村があるという。
サーレア町  マホジール帝国南部に存在する町。サーレアステップの縁にある。主にウエスタル族が住んでおり、人口は約五千五百。
サーレアステップ  地図でいうと、サーレア町付近から死の砂漠へと至る黄土色の地域全般をさす。死の砂漠の南部に広がっているステップ地域で、南ルデリア共和国とマホジール帝国にまたがっている。
ミラス町  マホジール帝国の南部にある、静かな港町。ウエスタル族が多く居住し、エスティア家の伯爵が代々治めている。帝国南部の文化・経済の中心地で、人口は約七千七百。サーレア町への街道はここを起点としている。
 ルデリア小説『海モグラ』の舞台でもある。
ミニマレス山脈  中央山脈の南部から南西の方向に分かれている、それほど高くはない山脈。マホジール帝国・本国と、ミニマレス侯国との国境に当たる。
エメラリア海岸  ジェミノ河からミラス町にかけての美しい海岸。暖かく過ごしやすい。貴族の保養地。

南ルデリア共和国
パルチ町  南ルデリア共和国の北部、リース河沿いにある港町。大きな街道沿いにあり、リース河を挟んだ対岸・リース公国への渡し船が定期的に運航されている。人口は約六千三百。そのほとんどはウエスタル族だが、少数ながらノーン族やリィメル族の姿も見られる。
ズィートオーブ市  南ルデリア共和国の首都。経済・港湾都市。世界最大の人口を誇り、その数は十万とも二十万ともいわれる。市長は、国の代表でもあるクラウベルト・ズィートスン氏。市の旧称はロンゼ町といい、共和国独立の際に現在の名称に変更された。ズィートスン氏の都、という意味である。人口急増やスラム街、犯罪増加に悩む都市。
リース河  風の森のはずれ、中央山脈に源流を発し、パルチ町などを潤して、リューベル町付近で西海に注ぐ河。リース公国と南ルデリア共和国、及びマホジール帝国・本国との国境を成している。農業用水として重要な位置を占める。
リルデン町  南ルデリア共和国の中西部にある町。ウエスタル族が多く住む。かつては聖王のお膝元「聖王領」として栄えたが、経済基盤が弱くしだいに弱体化。南ルデリア共和国の独立に際し、ズィートスン氏の圧力に屈して併合された。現在の人口は約八千百人。ズィートスン氏との約束により、町の管理に関しては聖王の自治権が認められている。
ハイム河  ハイム山脈より流れ出て、西海に注ぐ河。割と急流である。南ルデリア共和国のリルデン町を通り、旧聖王領の土地を潤している。
ハイム山脈  南ルデリア共和国の西部にある、なだらかな山脈。リルデン町を囲むように存在している(リルデン町の南西部から北東に進み、途中から北西に曲がっている)。ハイム山脈の西側が、旧聖王領である。ハイム山脈から、ハイム河が流れ出している。
メポール町  南ルデリア共和国南西にある。モニモニ町の北西の、モニモニ半島の付け根にある。人口は約九千六百。旧・リンドライズ侯国の侯都だった。
リンドル町  南ルデリア共和国の南部、リンドライズ平野のほぼ中央にある町。農業が発展し、小さいが港もある。旧・リンドライズ侯国第二の都市として栄えたが、南ルデリア共和国への併合以来、影が薄くなってしまった。ウエスタル族がほとんどで、人口は約七千二百。
リンドライズ平野  南ルデリア共和国の南部に広がる平野。広々とした草地になっている。リンドル町を取り囲むようにして、東西に伸びている。農業に最適。
ジェミノ河  リンドル町・リンドライズ平野を潤し、ミザリア海に注ぐ河。
モニモニ町  モニモニ半島の先端にある港町。歴史は古く、周辺地域の経済的中心地として栄えてきた。南と北を結ぶ主要な航路上にあったことが幸いした。余財により高度な文化が発展し、魔法研究や教育の分野においては、メラロール市と並んで世界の最高水準を誇る。現在の人口は約一万五千。町長は、謎の多いモニモニ氏。かつてはウエスタリア自治領の飛び地にすぎなかった同町は、南ルデリア共和国独立の動乱の中で、政治的にも重要な位置を占めるようになる。若きモニモニ氏はそれに大きく貢献した。
 ルデリア小説に登場しているルーグ、シェリア、リンローナらの出身地でもある。
ヴァラス町  南ルデリア共和国南東。ヒムイル河の河口にある港町。エスティア朝ヒムイリア侯国の首都であったが、侯国は南ルデリア共和国に併合された。人口は約七千三百。
ヒムイル河  ルデリア大陸南部、南ルデリア共和国とマホジール帝国の国境となっている大河。ミザリア海に注いでいる。