(C)Ryo Akizuki
KeY: 絶望

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「嘘……」

 リンローナは絶望に打ちひしがれた。

 遙か下に、黒い海が広がっている。

 ……もちろん夜の森だ。

 そして、目の前は崖である。

「あたしには、もう行き場が……ない」

 リンローナは体中の全ての力が抜け、地面にゆっくりと倒れる。

 全く精魂尽き果てた。

 もう、どうなってもいいや。

 ……夜風が身にしみる。

 ゆっくりとまぶたを閉じる。

 リンローナは深い眠りへと墜ちていった。



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