「北のメラロール王国」 「どうして?」 「森が多くて、夏は涼しそう。妖精さんに会えるかも知れないし。 文化が発展してるのもいいよね。魔法の勉強がはかどるんじゃないかなあ」 「リンローナのお父さんって、船長だったよね?」 「うん。お父さん、メラロール王国へ行くこと、多いよ」 「貿易船に夢をのせて……」 「いつか、あたしもお父さんの船にゆられて、遠くまで行ってみたいなあ」 「すてきね」 「……じゃあ、次の質問に進もうっと」 リンローナはページをめくる。 《質問・その二》 《イメージして下さい》 《あなたは今、釣りをしています》 《……あっ、釣り糸に魚がかかりました!》 《その情景は以下のどちらに近いですか?》 《A:川の上流。山奥で小魚を釣っている》 《B:船の上。大きな海の魚を釣っている》 「どちらかに決めなきゃいけないんだね」 「うん」 「じゃあ、こっちにする」 リンローナは再びページをめくる。
★STORYs-ルデリアの全体像

