……ひたすら歩く。 そのうちに、リンローナはなんとか冷静さを取り戻してきた。 だが、森の中は薄暗く、肌寒い。 獣道は、相変わらず霧に包まれている。 「まるで、私の心みたい……」 解決の糸口は見つからず、時間だけが過ぎ去っていく。 「夜になったら、あたし、どうすればいいの……?」 森の中は危険極まりない。 ふいに、リンローナは立ち止まった。 「ふう〜」 深呼吸。 「出口がわからない迷路に迷い込んじゃったみたい……」 再び、森の奥へと歩き始める。 そこに待つのは、生か死か……。 それがわからないまま、リンローナはひたすら歩き続ける。
★STORYs-ルデリアの全体像

