(C)Ryo Akizuki
KeY: 奥へ

戻る

 ……ひたすら歩く。

 そのうちに、リンローナはなんとか冷静さを取り戻してきた。

 だが、森の中は薄暗く、肌寒い。

 獣道は、相変わらず霧に包まれている。

「まるで、私の心みたい……」
 
 解決の糸口は見つからず、時間だけが過ぎ去っていく。

「夜になったら、あたし、どうすればいいの……?」

 森の中は危険極まりない。

 ふいに、リンローナは立ち止まった。

「ふう〜」

 深呼吸。

「出口がわからない迷路に迷い込んじゃったみたい……」

 再び、森の奥へと歩き始める。

 そこに待つのは、生か死か……。

 それがわからないまま、リンローナはひたすら歩き続ける。
 


【次の枝を選んでください】

一番星    妖 精

★STORYs-ルデリアの全体像