相変わらず終わりの見えない森の中に、小さな灯がひとつ。 リンローナは目をこすってみる。 ……見間違いではない。 確かに見えるのだ。 「最後の、希望の光!」 それは、小さな一軒家の窓から漏れていた。 リンローナはそっと近づき、何度かノックする。 ……コンコン、コン。 「変ですね。風の仕業ですか?」 そう言ってドアを開けたのは、長身の男だった。 ……いや、長身の女? 耳が長く、目は細く、髪は美しい銀色。 いつか学院で習った、あの種族だ。 森の奥深くに住むという、妖精のメルファ族!
★STORYs-ルデリアの全体像

