「リンローナ、泣いてんの?」 「……お姉ちゃん、まだ起きてたの?」 「あんたも相変わらず泣き虫ねえー。昔と全然変わんないわ」 「うん」 (口は悪くても、本当はものすごく優しいお姉ちゃん。 そういうところは、お姉ちゃんも全然変わってないよ) 「どうせ、昔のことを思い出してるんでしょ?」 「……」 「どうやら図星みたいね」 「うん」 「あんたも考え過ぎよ。私みたいに、楽観的に生きればいいのに」 「そうだね……」 (でも、お姉ちゃん。 この前ルーグの胸で泣いてたのは、何か悩み事があったからじゃないの? あたし、ちゃんと知ってるんだよ) 「こういう夜は、早く寝るに限るわよ。ほんとに」 「……うん。そうする」 「ランプの灯、消すわね。おやすみ」 「おやすみ」 (……ありがとう、お姉ちゃん)
★STORYs-ルデリアの全体像

