二人が喜んでいるのも束の間。 バアァァァァァン。 「きゃあ!」 背後で大きな爆発音がした。 ……背筋が凍る思い。 リンローナは、恐る恐る振り返る。 すると、例の「黒い石」から、もくもくと煙があがっていた。 「大丈夫ですかッ?」 リンローナとナミリア、その他大勢の生徒たちは魔法陣へ駆けつける。 ……教授は両眼を押さえ、うめいていた。 魔法を唱えた少女は、腰を抜かして呆然としている。 白い煙がくすぶっていた、あの石。 突然、きらりと妖しげに輝く。 そして……。 「大変! 誰か、先生を呼んできて!」 クラス委員のリンローナは、生徒に指示を出した。 石が大きな炎をあげ、派手に燃え始めたからだ。 「早くしないと、火事になっちゃう!」
★STORYs-ルデリアの全体像

