(C)Ryo Akizuki
KeY: 黒い石

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 二人が喜んでいるのも束の間。

 バアァァァァァン。

「きゃあ!」

 背後で大きな爆発音がした。

 ……背筋が凍る思い。

 リンローナは、恐る恐る振り返る。

 すると、例の「黒い石」から、もくもくと煙があがっていた。

「大丈夫ですかッ?」

 リンローナとナミリア、その他大勢の生徒たちは魔法陣へ駆けつける。

 ……教授は両眼を押さえ、うめいていた。

 魔法を唱えた少女は、腰を抜かして呆然としている。

 白い煙がくすぶっていた、あの石。

 突然、きらりと妖しげに輝く。

 そして……。

「大変! 誰か、先生を呼んできて!」

 クラス委員のリンローナは、生徒に指示を出した。

 石が大きな炎をあげ、派手に燃え始めたからだ。

「早くしないと、火事になっちゃう!」



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